学芸大学工芸会

東京都立工芸高校OBのブログ 国立東京学芸大学とは関係がないよ。

都立工芸同窓会(旧築地工芸会)2022年度総会

5月21日に都立工芸同窓会(旧築地工芸会)総会が開かれました。70名を超える卒業生が出席しました。

会長、大賀勉氏の挨拶から始まり、来賓代表、東京都立工芸高等学校統括校長、池上信幸先生の挨拶、2022年度会計報告が事務局からあり、会則変更の件ならびに新役員承認、新会長、梶広幸氏の挨拶、そして2022年度予算案承認がありました。

 

大賀勉氏の挨拶では、都立工芸同窓会のスタートとして組織改革が行われたこと、会則の見直し、そして同窓会の存在目的が話されました。

存在目的については現行の工芸生を応援する工芸基金。このお金をどのように分配していくかといった学校側との共同運用の側面です。

また築地工芸会時代の不透明な資金の流れ等を見直した件等、なかなか興味深いお話も聞けました。

また新しい時代に合わせた情報の面、つまりはホームページの刷新が図られたようです。

 

東京都立工芸高等学校統括校長、池上信幸氏の挨拶では、都立工芸のユニークな学校としての在り方、工業高校でありつつも、デザイン、工芸の感性の教育ができるという点がいま揺らいでいるという話が印象的でした。詳しくは都の方針で工業高校であるわが校に工業系の教員を採用するようにという流れが来ているということで、なかなか難しい判断に迫られているという話をお聞きました。

他にも男子生徒の割合が減っているという状況の変化に、学校として今後どのように対応していくかといったこともお聞きました。幸い倍率は1.7倍であり、順調ですが、今後の舵取りに不安がないわけではない、非常に難しい問題ではあるといいます。

 

事務局からの会計報告は、前年度の決算報告と2022年度の予算案の提示がありました。前年度が赤字であったこともあり、慎重な予算案の提示が示されました。特に変わったのはホームページの運営費でしょうか。

 

今回、会則が変更されたという話では、我々にとっては不勉強ながら会則ってそもそもあったのかという認識でいましたが、配られた資料で会則をきちんと読むことができました。なので、総会には出たほうがいいなと素直に思いました。

 

新会長はD科卒の梶広幸氏に決まり、新たな都立工芸同窓会の始まりですが、もちろん、満場一致で決まったわけではありませんでした。例えば現段階で会費を納入している会員をどのように増やすかといった問題、その具体的な解決策は未だ不透明だと指摘をした方もいました。

そして、アイデンティティの問題です。築地工芸会を思い切って都立工芸同窓会に変更したことに少なからず違和感を覚えたという方もいました。僕もその辺は考えていました。築地の名で通ってきた伝統をここで止めてしまっていいものか? と。

会長、大賀勉氏の話では、現在の都立工芸同窓会に併記して築地の名を残すという案が提唱されていますが、それもどのような道を辿るかはよく分かっていません。

 

最後に2022年度予算案承認は承認されました。

 

初めての同窓会参加になりましたが、今回の同級生の参加はなく、特に懐かしい話もせず帰ってきました。

 

今後、会費の納入システムの変更で、郵便局からだけではなくコンビニ振り込みも可能になり、さらに状況は変わって、ホームページから直接会費を納入する仕組みが出来上がっているのだそうです。すごい時代になったものですね。

 

それでは報告を終えます。